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日本人の誰もが、ごくごく普通に靴を履く生活をし始めたのは、1960年代 といわれています。まだ、半世紀、50年も経っていません。
そして今では、一般的に通勤通学などで、一日の半分近く靴を履いている生活になっていますが、そのわりに「靴と足の関係」に、男性女性とも関心が薄いように思えます。
平泉裕先生(昭和大学医学部整形外科教室准教授)に、足の構造と機能、そして、その機能不全から生じる不具合や障害などを「足と靴の関係」からお聞きしました。
また、日頃から足の機能を健全に保つ上での注意点もうかがいました。
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![]() 4本足から2本足歩行になった人の
足の変化を、手を例に分かりやすく 説明する平泉先生。 |
問1:よく「扁平足」といいますが、足の構造といいますか、
その機能についてお聞かせください。 答1:まず最初に、人間が4本足から2本足歩行になったことで、足の構造、機能が変わってきているんですね。足には骨の数と関節が集中し、
簡単にいえば、足の前後に縦アーチ、左右に横アーチと弓状に弧を描き、いわゆる「土踏まず」を形成しています。
そして、筋肉や靭帯などが、これらの骨や関節に一体となってつながり、ゴム紐のように伸縮し、支えています。静止しているときは身体のバランスを取り、
歩く時は、前への推進バネや、衝撃を吸収するショックアブソーバーのような役割をしています。
このアーチ形状が生まれつき高い人や低い人がいて、また、加齢とともに、筋肉や靭帯が衰え、アーチが沈むことがあります。
この低い状態が、いわゆる「扁平足」ですね。足のさまざまな痛みの原因になることが少なくありません。
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![]() 足の骨格模型で土踏まず、縦横アーチの概要とそれらの機能を位置を示しながら
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問2:「足裏のアーチ」の状態が、健康な歩き方を
左右していることになると、いうことでしょうか。 答2:静止の状態から歩くとき、人の足は、まずカカトから着地します。そして足の外側からつま先へ、5本の指の小指から親指へと接地して行きます。
足裏の外側から内側へという接地の動きに、足の関節が機能しています。「土踏まず」を構成している足の「縦横のアーチ」が、こうした通常の歩行を可能にしています。
ところが、このアーチが沈み込んでしまうと、衝撃を吸収しにくくなったり、“開張足”になって、親指側や小指側に必要以上の負担をかけたり、足全体に影響することもあります。
ですから、この沈みがちなアーチを下から持ち上げてあげることが、快適な歩き方への近道といえます。
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問3:そうした快適さを得るために、日頃から注意しておくことなど
アドバイスをお教えください。 答3:そうですね、誰でも手軽にできることがよさそうですね。それなら、毎日の就寝前のお風呂で、足裏のストレッチをお薦めします。
一日歩いて疲れた足裏のこわばりをもみほぐしてあげましょう。軽く、痛みのあるところをマッサージします。日課にしていただきたいですね。
また、足が自分の身体をどう受け止めているかを知っておくことも大切です。いまなら、足圧分布といって、どう足に重心がかかっているかを簡単にはかれる計測器があります。
そして、その個々人の計測結果に対応した靴のインソールまで選び出せ、試せるというデジフィット・システムがあります。
そのインソールで、低めからはじめ、徐々に高くしていくことで、縦横アーチを持ち上げるという方法もあります。
足の感触を心地よく感じさせてくれるというのが、なによりもうれしく、健康な日々を楽しく送ることができると思います。
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