足と靴と健康の関係 | 靴の取説

健康への第一歩は靴選びから!?

歩くことが健康に良いということは、どなたもご存じのとおりです。歩行は全身運動であり、特に心臓や肺の働きを活発にします。

しかし、歩くときには、足に想像以上の負担がかかります。この負担から身を守らないことには、せっかくのウォーキングもむしろ逆効果になってしまいます。

足は「第2の心臓」

肺が吸い込んだ酸素は、心臓のポンプ作用で全身に送られ、疲労回復とエネルギーの再生産が行われます。ところが、心臓から最も遠い位置にある足には、このポンプ作用が十分に及びません。

そこで大事になってくるのが「歩くこと」。
歩行によって足の筋肉が伸縮することで血液の流れを促し、組織を活性化出来るようになるのです。これが、足が「第2の心臓」といわれるゆえんです。
また、足は単に体を支えたり歩いたりするためだけの器官ではありません。身体の各部と密接な関係を持ち、いわゆるツボも集中し ています。足の疾患が原因で頭痛や腰痛、脊髄・内臓等の病気になることもあるといいます。足は全身の健康に対して、とても大切な役目を担っているのです。

想像以上に大きい、足への負担

1日に平均で約7,500歩

現代人は1日に平均6.5km(約7,500歩)歩くといわれています。計算してみると、一生のうちに地球を約4周もすることになります。しかも、歩行のたびに足には体重を上回る負荷重量がかかっています。足は、私たちが思う以上に過酷な使命を担っているのです。

ところで、私たちの足には一対になる52個の骨があります(ここでいう足とは、足首から先の地面にふれる足をさします。ついでに脚とは大腿と下腿、下股とは足と脚、すなわち全体のことです)。全身の骨は約206個ですから、そのうちの4分の1が、なんと足首から先の足にあることになります。さらに、この一対の足には64の筋肉と腱、76の関節、214の靭帯があり、これらが複雑に絡み合い、直立して歩くことを可能にしています。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、足を指して 「芸術作品である」と評しましたが、その言葉の表す通り、足とは驚くべきメカニズムを秘めた工学的傑作であり、たいへん複雑な器官なのです。

成人男性で1日に延べ432トンの負荷

歩くとき、私たちの足には静止体重よりも約20%増の負荷重量がかかるといわれています。たとえば体重60kgの人の場合、1歩ごとに片足に72kgの重みがかかっているのです。これを1日で換算すると、1日あたり6,000歩と少なく見積もっても、両足に延べ432トンもの負荷がかかることになります。これはジャンボ機以上の重さです。さらに、急ぎ足になると片足1歩に約81kgもかかります。
たいへんな負荷ですが、じつはこの負荷こそ、足が今のように進化した一因といわれています。つまり、日々、繰り返される大きな負荷に対応するため、複雑で高性能な足が生まれたというわけです。
精緻な構造を持ち、日々、大きな負荷にさらされ続ける足。
そんな私たちの足を最高の状態に保ち、いつまでも元気に歩き、ずっと健康でいるためにはどうしたらいいのか?

もっとも重要なのは、靴選びです。
自分の足に合った、歩きよい靴を選ぶことこそ、健康につながる重要なことなのです。

ワンポイント解答

  • 歩くときは裸足が理想的?

    プールサイドであれば素足が気持ちよくて一番ですが、一般の路面では問題があります。靴は足を保護する機能を持ち、歩行の衝撃を和らげ、路面の異物や温度から足を守ります。また、防寒等の機能も忘れてはなりません。

  • ウォーキングに適した靴は?

    ウォーキングシューズをおすすめします。ファッション性よりも機能を重視した靴です。一般的にローヒールで、クッション性のある底材と堅牢な甲革材料が使われます。

  • 革靴で長時間歩くのは避けたほうがいい?

    天然皮革は合成皮革と異なり、湿気を放出する機能に優れます。
    また、スニーカーなどと比較すると、しっかりとしたつくりが足を支えますので、革靴こそ長時間の歩行に適しているといえるのではないでしょうか。

  • 疲れづらい靴ってどんな靴?

    使用用途にあった靴が、結果的に疲れづらい靴です。ビジネスではビジネスシューズが気疲れやひと目を気にせず、足も頭も疲れません。一方で、スポーツにはスポーツシューズが適しているでしょう。なお、木型やサイズがご自身の足に合っていることは言うまでもありません。

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