サステナビリティ

当社グループは “「ずっといい」を創造する” というミッションのもと、様々な事業活動を推進しております。持続可能な社会実現への貢献と中長期的な企業価値の向上が重要な経営課題であるとの認識から「サステナビリティ方針」を制定し、機会とリスクの両面から抽出した5つの重要課題 (マテリアリティ) を特定しました。

また、マテリアリティに対する取り組みを管理、推進するために代表取締役社長を委員長とした「サステナビリティ委員会」、及び社員が参加する「サステナビリティ推進会議」を設置しております。

サステナビリティ方針

当社およびグループ各社は、全ての企業活動が、豊かな自然環境と人々の生活の上に成り立っていることを認識し、ステークホルダーと共に成長・共創することにより、豊かで持続可能な社会の実現を目指します。

サステナビリティ推進体制

私たちは、2012年より10年以上にわたり「環境管理推進委員会 (EMS) 」という組織にて、地球環境に配慮した事業運営を行ってまいりました。その組織の理念や取り組みを継承、拡張し2023年度より「サステナビリティ委員会」及び「サステナビリティ推進会議」を設置し、事業性と社会性の双方を重んじた事業運営に努めております。

●サステナビリティ委員会
代表取締役社長が委員長を務め、常勤取締役で構成され、社外取締役、監査役はオブザーバーでの参加とします。
●サステナビリティ推進会議
5 つの重要課題からなる部会を取締役・執行役員が担当し、各事業本部から選出された社員が活動の中心となり課題解決を進めます。

重要課題/マテリアリティ特定のプロセス

  1. 取締役および部門責任者による各事業の課題・リスクの抽出
  2. 抽出した課題を「環境」「社会」「事業」の3つの視点で分類、整理
  3. 各課題を「社会へのインパクト」「自社へのインパクト」を軸としたマトリックス図へ落とし込み、重要度を評価しマテリアリティ候補を選定
  4. マテリアリティ候補の KPI および取り組み課題を設定
  5. マテリアリティ候補の最優先課題を選定し当社マテリアリティを特定

5つの重要課題/マテリアリティ

循環型社会の実現

長きにわたり大切に継続してきた、「ものをながく愛用する」事業を拡張することで、
サーキュラービジネスモデルを展開し、社会性と事業性を両立させた企業活動を実現します。

貢献する SDGs 項目
主な取り組み事例
端材・余剰革の有効活用とそのブランド展開
端材や余剰革を活用した商品開発を推進し、資源の有効化を図っています。 2025 年度には新ブランドの本格運用を開始し、新たな価値創造を目指します。
不要な靴の回収・再販による循環型ビジネスモデルの構築
リペアやメンテナンス促進による製品寿命の延長と廃棄物削減に取り組んでいます。パートナーとの連携、不要靴回収拠点の整備、再販体制の構築を進め、循環型ビジネスモデルの確立を目指します。

持続可能なサプライチェーンの構築

ステークホルダーと良好なパートナーシップを構築することによって、
持続可能な仕組みづくりを牽引する企業であり続けます。

貢献する SDGs 項目
主な取り組み事例
サプライヤーとの連携強化とガイドライン策定の取り組み
サプライチェーン全体でサステナビリティを追求し、環境負荷低減、人権尊重、適切な労働慣行を徹底します。 2026 年度の実行に向けて生産拠点の現状把握を進め、サプライヤーと共有できるガイドラインの策定に着手、この基準に基づき定期的なチェックを行う社内体制の確立を目指します。

気候変動への対応

事業を通じた環境への負のインパクトを最小限にとどめ、
さらにはカーボンニュートラルの実現に向けて、寄付やオフセットを通じて環境に貢献していきます。

貢献する SDGs 項目
主な取り組み事例
温室効果ガス排出量の可視化と削減への取り組み
全事業所における温室効果ガス排出量を一元管理し、定期的に社内に情報開示することで従業員の意識向上を図ります。特に電気由来の排出量削減に注力し、省エネルギー対策や再生可能エネルギーの導入を目指します。
環境認証紙( FSC 認証紙)を店舗紙袋に採用
森林資源の保全と持続可能な調達を踏まえ、 FSC 認証を受けた紙袋を直営店で採用。環境負荷の軽減につながる取り組みの一環です。

一人ひとりが活躍できる環境整備と人材育成

社員一人ひとりの多様性を尊重し、チームで活躍できる環境整備と共に、
研修やリスキリングの機会提供などによる個々の成長支援と生産性向上を図ります。

貢献する SDGs 項目
主な取り組み事例
多様な人材の活躍推進への取り組み
キャリア支援・スキル向上などの人材育成や、育児や介護などの個々の事情に柔軟に対応する制度の充実など、多様な人材が活躍できる環境整備に取り組んでいます。
ダイバーシティ推進
2026 年までに、グループ 3 社で女性管理職比率を 20 %以上に引き上げることを目指しています。女性が活躍しやすい環境づくりやキャリア支援にも注力し、多様な人材の成長を促進します。同様に、男性の育児休業取得率 100 %の達成に向けて取り組みを進めており、誰もが仕事と家庭を両立しやすい職場環境の実現を図っています。
インクルージョン推進
障がいのある社員が能力を発揮し活躍できる機会を創出するため、特例子会社において端材や余剰革を活用した小物製作や社員名刺の内製化などを推進、職域の拡大を目指しています。

地域社会への貢献

地域社会との相互成長を目指し、愛される企業であるよう歩みを止めません。

貢献する SDGs 項目
主な取り組み事例
次世代育成に向けた教育支援活動の推進への取り組み
近隣の小中学校への職場体験に関する啓蒙活動を継続的に実施しています。新浦安本社での職場体験では生徒の皆さんにものづくり体験を提供することで、子どもたちの創造性を育む取り組みを推進しています。

また、岩手県の自社工場では、近隣小学校の課外授業として工場見学を受け入れ、地域の子どもたちにものづくりの魅力を伝える取り組みを実施しています。
清掃活動への参加
本社のある千葉県浦安市で行われている地域美化活動「まちピカプログラム」に参加しています。社員が通勤時に利用する道を清掃し、地域の皆さまが安心して快適に歩ける環境づくりに貢献しています。
地域イベントへの参加
千葉県内の地域イベントに参加し、靴や革に関する啓蒙活動を実施しています。イベントでは来場者にものづくりの楽しさを伝えるレザークラフト体験を提供し、革や靴への関心を高めるための情報発信や企画に取り組んでいます。